どうも、とらほーまーです。
今回は「東方小擾乱」の設定について紹介します。
拙作「東方小擾乱」は幻想郷を(比較的)かなり広いものとして扱い、かつ独自設定が多く、一度読んだだけでは位置関係などが分かりにくいところがあったのではないでしょうか。
そこでまず地理設定の一部を紹介します。以下が湖周りの凡その地図となります。
ざっとこんな感じで考えています。大きい字は全体的な、方面としての地名です(妖怪の山のみスペースの都合上小字となってしまいました)。白に黒縁は集落としての地名で、半透明のものは人が住んでいないところの地名となります。
なぜ独自の地名を?
少なくない人が「なんで独自の地名を付与してしまったの?」と思っていることでしょう。確かにこのような二次創作は少ないと思います。二次創作ゲームのマップで独自の地名が用いられることはあるかもしれませんが、小説などに於いては珍しいんじゃないでしょうか。
理由としましては、先述の通り「幻想郷を広大なものとして扱っている」ということともう一つ「所謂『里』以外にも人間が住んでいる」という設定のためです。踏み込んだことをいうと「リアリティ」を醸し出したかったということです。
確かに、原作に出てこないものでありますので、ぼかして描けばいいのかもしれませんが、そうするとかなり不自然もしくは狭くて拡がりのない具体性に欠く世界になってしまうと感じました。
「彼は『湖に行ってくる』と言って出かけました。」よりも「彼は『湖東の川又に行ってくる』と言って出かけました。」の方が、なんだか自然でそこに生きている人というものが強く感じられるかなと考えたのです。
「原作への冒涜では」と感じられる人につきましては、「便宜的な位置を表す記号」だと思っていただければ……と思います。
設定について
まず、大きな独自設定として霧の湖には水運が発達しています。湖東と湖西を結ぶ水運は紅魔館が関わっているところが大きいですが、全て紅魔館の管理下というわけではありません。ここは割と重要なポイントになるかも……。
ちなみにこの湖はでっかいです。「求聞史紀」で語られたような大きさではありません。
また湖東の沿岸部の人間たちは主に漁撈をしているということになっています。霧の湖には生物がいないというのが最近の公式見解のようですが、わかさぎ姫が独り悲しく遊泳するのは可哀そうですし、魚ぐらい取れないと幻想郷の人間たちの栄養状態が非常にヤバいでしょう。
とまあ、このように、今度から定期的に設定などについて紹介していきたいと思います。まだまだ独自設定はあるのですが、一気に最初から明らかにしてしまうと小説本編を読んだときに面白くないだろうということで小出しにしていきます。(ブログの更新の為に書くことを確保するため)
ではまた。